小児矯正は特別な治療?
少し昔のイメージだと、矯正治療は一部の人だけが行う特別な治療というイメージかも知れません。ですが、現代の子どもたちは少し違います。
「最近の子どもはあごが細い」
「噛む力が弱くなっている」
という話を耳にしたことはありませんか?
噛む力が弱くなってあごが発達せず細いままでいると、
正しい位置に歯が生えず歯並び・噛み合わせが悪くなってしまいます。
昔では起こり得なかった問題が現代の子供たちの口に起こっているのです。
本来、乳歯が抜けて一回り大きな永久歯に生え替わる時期には、
あごが鍛えられて大きく成長していなければなりません。
しかし、やわらかい物ばかり食べているとあごが発達せず、
永久歯が生えてきても十分なスペースが足りなくなってしまいます。
すると、狭いスペースに永久歯が乱れて生えてきて、歯並びが悪くなるのです。
見た目よりも大事な歯並びの話
歯ブラシが届かない歯並びは当たり前ですが、磨いていない歯なので虫歯になるのです。
よく言われる「でこぼこスパイラル」というのは
- ①:歯のでこぼこがある
- ②:歯ブラシが届かない場所ができる
- ③:そこに虫歯の菌がたまる
- ④:治療をしても、また虫歯になりやすい
- ⑤:また虫歯になるという悪循環です。
子供の矯正治療の必要性・開始時期は?
子供の矯正治療は、予防矯正です。
症状が出てからではなく、出る可能性を事前に取り除く治療です。
したがって矯正治療の必要性は、必須ではありません。
当院は、子供の矯正治療をしなくてはならないとは言いません。
ただ必要性が高くメリット(治療効果・治療費・装置の痛みと使いやすさ)が多い場合は勧めさせて頂きます。
早い段階での改善をお勧め致します。
子供の矯正治療の開始時期に関しては、
成長期を利用する治療ですので、早くから始めるに越したことはありません。
ただし、始められる時期に関しては、
下の大人の前歯4本と上の大人の前歯2本が生えてきた頃をお勧めします。
その頃からであれば装置の効果を十分に引き出せていけます。